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【38】踊りたい夜(1963松竹大船)監督;井上梅次  →【39】 →【37】

2017.4.12
“南亀三”→“沖一郎”宅前
旧目黒区上目黒8丁目521番地
(菅刈小学校裏/現・青葉台2-7)

  井上梅次監督の御得意、バックステージものの集大成。
  ショウほど素敵な商売はない“There's No Business Like Show Business”
  を想起する芸能一家もの。
  男ヤモメの父親と、三人姉妹というパターンは、かつて梅次作品に「ジャズ娘
  乾杯」(1955宝塚)があった。
  水谷良重(二代目八重子)、倍賞千恵子、鰐淵晴子が歌って踊る。これだけダ
  ンスシーンと歌があるし、手法的にもミュージカルに分類してよかろう。
  相手役にそれぞれ、佐田啓二、吉田輝雄、根上淳。
  そして、父親役、元マジシャン、三姉妹が稼いだカネを若い娘につぎこむステー
  ジパパ、有島一郎。彼の軽妙な活躍が光る。
  

  「東京の夜は化粧する。
   おびただしいヘッドライトの流れは、長くひいた眉。
   電光ニュースはつけまつげ。
   ネオンの花は真っ赤なルージュ。
   照明時計はこったつけぼくろか。
   そして、口にくわえたバラの花のように、
   キャバレーやナイトクラブでショーの花が咲く。」
  [東京。いまやメロディーもステップも、外国の借り物ではない。
   以前は色眼鏡でみられたこの稼業も、立派にメシが食えるようになった。
   ニッポンのショービジネスの中にも、生活の川が流れはじめたのである。]
  「これは、夜の花園に咲いた、ショウ一家の物語である。」

◆7つのミドコロ

1. 赤いアスコットタイ、大流行の謎 ……タイアップなのだろう
2. 鰐淵晴子、食べ方が汚い
3. 鰐淵、リンゴのむき方が大ざっぱ
4. 鰐淵、バレエシーンのワキの下
5. 岡村文子のカンペ疑惑
6. ジゼル、白鳥の湖の配役表に、原知佐子
7. 根上淳、出演最後のいいシーン、差出す手の人差指にバンソウコウ。

  ▲ページ冒頭▲ ▼歌詞集 ▼【01〜100】目次▼
  
 【キャスト】

水谷良重………長女・南 真理子、マリ 「お色気たっぷり」
倍賞千恵子……次女・南 由利子、ユリ 「なんとなく親しみが持てる」
鰐淵晴子………三女・南 美智子、ミッチー 「かわいさでいっぱい」
有島一郎[東宝]…父・南亀三、三姉妹のマネージャ 元マジシャン「テンキサイ」

佐田啓二………ツムラタダオ 名サックス奏者、東京から落ちて門司に
吉田輝雄………沖一郎 作曲家、貿易商社・沖商会の跡取り
根上淳[大映]…団孝(タカシ) 新日本バレー団主宰、足が悪く杖をつく

穂積隆信………ヤマダ、ジュウジヤホテル婿養子 水谷に求婚、しかし本妻がいた
松井泰子(牧和子)…穂積の妻ツルコ、ジュウジヤホテルの女将
宇佐美淳也……吉田輝雄の父
岡村文子………吉田輝雄の母

藤木孝…………島津公彦 ダンサー
       プレスシートには「島津公仁夫」とあるが、劇内の看板等には
       「公彦」とある。「島津公彦と、ミュージカルダンサーズ」
福岡正剛………ヨッチン(チャーリー吉田) バンマス、テナーサックス

山本幸栄………バレエ団管理人夫婦、コマツさん
桜むつ子………バレエ団管理人夫婦、カネ
水上令子………バレエ教師タマキ
□□□□………バレエ教師シモムラ
□□□□………バレエ生徒、高橋友子。ジゼルの主役   クレジット中の「高瀬恭子」か?
□□□□………バレエ生徒? 男性バレエダンサー、行友久彦、白鳥の湖では行友公彦

土紀洋児………トウヨウテレビ「局長」
川村禾門………トウヨウテレビディレクター、ツクダ

国景子…………ユカ、有島のいれあげる女「パパーん。」
松原浩二(緑郎/光二)…国景子の彼氏「えー、肉屋ですが。」

諸角啓二郎……東京のナイトクラブ「ニューラテン」支配人
山田周平………場末のストリップ小屋「セントラル劇場」の支配人
山路義人………門司「サロン海峡」の支配人

有木山太………ホワイトホースのマスター。ニューラテン出演者の溜り場
小瀬朗…………福岡正剛のバンドのクラリネット 
竹田法一………古着屋の親爺

大杉莞児………サロン海峡の酔客、「よかよか」と水谷にからんで突き放されて怒る
水島光代………三姉妹の亡き母(遺影)

5キャラクターズ  →アスファルトガール(1964大映東京/監督;島耕二)
スターダスターズ
マローダンサーズ

◆振付 県洋二  参考 http://suishi.jugem.jp/?eid=65
◆バレエ指導 谷桃子/石井清子


 【歌詞集】 ※聞き覚えなので、確度95% ※2017.4.8訂正 ▲ページ冒頭▲ ▲キャスト▲

★(テーマ曲)

♪海を渡ってショウが来たのは昔のこと
 いまじゃこの島からショウが生まれる
 ショウ!ショウ!ショウ!ショウ!ショウは楽しい
 涙かくして歌えるから 苦しみこらえて踊れるから
 (2番)
 跳んで跳ねてもメシが食えないのは昔のこと
 いまじゃ立派な稼業、ショウでカネになる
 ショウ!ショウ!ショウ!ショウ!ショウは楽しい
 きのうを忘れて歌えるから あしたを信じて踊れるから


★ピンクタイツ3人娘の歌

♪ピンクタイツ タイツはピンク
 ピンク(ハアン)ピンク(ウフン)
 ピンクタイツ〜
 ピンクタイツ タイツはピンク
 ピンク(ハアン)ピンク(ウフン)
 ピンクタイツ〜
 恋をさがして燃えている 乙女の胸は恋の色

 ピンクタイツ タイツはピンク
 ピンク(ハアン)ピンク(ウフン)
 ピンクタイツ〜
 ピンクタイツ タイツはピンク
 ピンク(ハアン)ピンク(ウフン)
 ピンクタイツ〜
 誰にあげよかこのハート 真っ赤になってバラの色

 (間奏)

 とても素敵な曲線美 目に毒だって無理ないわ

 ピンクタイツ タイツはピンク
 ピンク(ハアン)ピンク(ウフン)
 ピンクタイツ〜


★水谷良重 穂積に送られた家の前、階段で歌い踊る
(「関門」門司内本町の「サロン海峡」でも酔っぱらって途中まで)

♪オンナ オンナ オンナ
 オンナ オンナ オンナ
 この世に生まれるならオンナ

 オトコはみんなひざまづき
 オンナに夢をいだかせる
 アタシは恋の女王蜂
 夜ごと夜ごとに見る夢は……
(夢のシーン)

 蜜に集まる蜂のよに
 オトコがみんな寄って来て
 アタシのために働いてアタシのために死んでゆく

 恋されたいならオンナ 愛されたいならオンナ
 シャンパンのプールで泳ぎ シャネルのシャワーを浴びて
 ダイヤモンドにうずもれたいなら オ・ン・ナ
 この世に生まれるならオンナ


★水谷良重 父・有島のもとを離れる決意の曲

♪思い切って 私は乗ってみる 結婚という船に
 目の前に広がる 広い海青い空
 船路の行方は 誰にもわからない ケセラセラ 誰にもわからない
 (2番)
 生まれて いちばん大きな賭け ゆくてには深い海
 嵐が待っている それでもわたしはゆく
 みんな祝って わたしの船出 人生の 荒海をゆくの



「愛のメロデー」※後に楽譜の曲タイトルが映る
★倍賞、夜の公園、吉田が帰ってひとり(Aメロのみ)

♪星がまたたくと 涙がひとしずく
 この世に落ちた それは愛の泉
 そっと静かに 心に忍びこみ
 いつか大きく 人の心を苦しめる

「愛のメロデー」
★倍賞と吉田、場末のストリップ小屋を後に、夜の公園

♪それは静かに 足音もたてずに
 忍び寄ってくる それが愛というもの
 ふと気がついた その時は火の玉
 燃えて燃えて燃えて 人の心を苦しめる
(吉田輝雄のセリフが入る
  「ユリさん!ぼくの心に忍びこんでいたのはユリさん、君だったんだ!」
(倍賞千恵子「あたしも好きよ!」)
 ああ好き 愛の泉を
 きょうもあすも ともにくみかわし
 そして歌おう まばたく星のメロディー

「愛のメロデー」 ★吉田を思う幻想

♪それは静かに 足音もたてずに
 忍び寄ってくる それが愛というもの
 ふと気がついた その時は火の玉
 燃えて燃えて燃えて 人の心を苦しめる

 ああわたしは 星の涙に
 きのうもきょうも 嘆き苦しみ
 そして死のう 君が面影抱いて
(吉田のせりふがはいる)
「愛に死ぬということは、生き抜くことなんだ。」

※ラストのステージ、3人姉妹が歌う場面では、同じ歌詞で、「そして死のう」が
「そして生きよう」に変わっている。


★鰐淵晴子(白鳥の湖) 自室で、母のトゥシューズを前に歌う

♪母の形見の トウシューズ
 夢は走る 白鳥の国

 ライムライトに照らされて踊る
 乙女の国 スワンレイク


★水谷 サロン海峡のステージ   山路「人が変わんしゃった」
――※おそらく、マリリン・モンローの“HEAT WAVE”がモチーフ

(嵐だ!嵐だ!嵐だ!嵐だ!真っ赤な嵐だ!)
(負けるな!負けるな!負けるな!負けるな!生け捕りにしろ!)

♪ア・タ・シは嵐 恋の嵐
 オトコというオトコを焼きつくす
 真っ赤な火の玉だ(ワー、火の玉だ)

 アタシは嵐 恋の嵐
 アタシが雲を呼び風を起こすと
 海は割れ山は裂ける(ワー、山はさける)

 そのアタシが恋をした
 燃えて 燃えて 燃えて
 地球は崩れ落ちた(ワー、崩れ落ちた)

★藤木孝  テレビ放送で、女性ダンサーを従え、歌い踊る

♪オレはぬすびと
 狙ったものは、必ずオトす
 コソ泥スリギャングとは、ケタが違うのさ
 ピストルもいらなきゃ カネも盗まねえ
 オレが狙うのは ムスメのハートだけ
 オレは粋な 恋のぬすびと
 
 オレが狙うのは ムスメのくちびるだけ
 オレは粋な 恋のぬすびと


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【101】〜
【100】君も出世ができる(1964)
【99】父子草(1967)
【98】地方記者(1962)
【97】花のお江戸の法界坊(1965)
【96】童貞先生行状記(1957)
【95】駅 STATION(1981)
【94】大いなる驀進(1960)
【93】三十六人の乗客(1957)
【92】高度7000米 恐怖の四時間(1959)
【91】キングコング対ゴジラ(1962)
【90】かも(1965)
【89】警視庁物語 ウラ付け捜査(1963)
【88】拳銃0号(1959)
【87】希望の乙女(1958)
【86】旅情(1959)
【85】人間に賭けるな(1964)
【84】日本暴力列島 京阪神殺しの軍団(1975)
【83】東京湾(1962)
【82】野獣狩り(1973)
【81】ひとりぼっちの二人だが(1962)
【80】ギャング同盟(1963)
【79】明日は月給日(1952)
【78】もぐら横丁(1953)
【77】好人物の夫婦(1956)
【76】愛情の都(1958)
【75】警視庁物語 行方不明(1964)
【74】喜劇 男の泣きどころ(1973)
【73】橋(1959)
【72】東京の恋人(1952)
【71】特急三百哩(1928)
【70】アリバイ(1963)
【69】私は負けない(1966)
【68】月曜日のユカ(1964)
【67】おんなの細道 濡れた海峡(1980)
【66】続・酔いどれ博士(1966)
【65】ダニ(1965)
【64】硝子のジョニー 野獣のように見えて(1962日活)
【63】誘惑(1957)
【62】集金旅行(1957)
【61】ゴジラ(1954)
【60】閉店時間(1962)
【59】山鳩(1957)
【58】次郎長社長と石松社員(1961)
【57】サザエさんの青春(1957)
【56】背後の人(1965)
【55】重役の椅子(1958)
【54】川のある下町の話(1955)
【53】泣いて笑った花嫁(1962)
【52】はだしの花嫁(1962)
【51】のれんと花嫁(1961)
【50】ふりむいた花嫁(1961)
【49】わたしの凡てを(1954)
【48】愛人(1953)
【47】花嫁のおのろけ(1957)
【46】恋人(1951)
【45】33号車応答なし(1955)
【44】真田風雲録(1963)
【43】嵐を呼ぶ楽団(1960)
【42】サラリーマン目白三平 うちの女房(1957)
【41】人形佐七捕物帖 めくら狼(1955)
【40】流れる(1956)
【39】結婚のすべて(1958)
【38】踊りたい夜(1963)
【37】風流温泉日記(1958)
【36】喧嘩鴛鴦(1956)
【35】早射ち野郎(1961)
【34】香華(こうげ 1964)
【33】その壁を砕け(1959)
【32】おかあさん(1952)
【31】愛染かつら 総集篇(1938・39)
【30】赤い鷹(1965)
【29】人間狩り(1962)
【28】[シリーズ]事件記者(1959〜1962)
【27】地図のない町(1960)
【26】黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960)
【25】吹けよ春風(1953)
【24】彼奴を逃がすな(きゃつをにがすな 1956)
【23】我が家は楽し(1951)
【22】花ひらく娘たち(1969)
【21】麦秋(1951)
【20】浮草(1959)
【19】鉄砲玉の美学(1973)
【18】最後の切札(1960)
【17】黄色いさくらんぼ(1960)
【16】空の大怪獣 ラドン(1956)
【15】涙を、獅子のたて髪に(1962)
【14】特急にっぽん(1961)
【13】時をかける少女(1983)
【12】幸福の黄色いハンカチ(1977)
【11】お国と五平(1952東宝)
【10】可愛いめんどりが歌った(1961)/夢でありたい(1962)
【09】充たされた生活(1962)
【08】人間蒸発(1967)
【07】若い樹(1956)
【06】こだまは呼んでいる(1959)
【05】抱かれた花嫁(1957)
【04】新・事件記者 殺意の丘(1966)
【03】空かける花嫁(1959)
【02】現代っ子(1963)
【01】七人の刑事 終着駅の女(1965)


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