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 ■即席映画狂■

【193】東京マダムと大阪夫人(1953松竹大船)監督;川島雄三  →【194】 →【192】

 東京郊外、平屋の社宅が立ち並ぶ、通称「あひるヶ丘」。その名の由来通り、
ガァガァやかましいカミさん連中が、見栄を張り、腹を探り合うが、「日本一紡績」
の本社サラリーマンのダンナさん達を叱咤、尻に敷くのは一致している。
 とりわけ、お隣同士でなにかと張り合うのは、東京と大阪の、ともに老舗の商家
出身の月丘夢路水原眞知子。ダンナが三橋達也大坂志郎。そこへふらりと現れ
た水原の弟・高橋貞二と、縁談が嫌で逃げてきた月丘の妹・芦川いづみが、恋に落
ちる。引込み思案な芦川とは対照的な北原三枝が、そうとは知らずに貞二にアタッ
ク。北原は専務の娘だから、水原は夫・大坂の出世のためにも北原に肩入れ。
 主人公は月丘と水原、ヒロインは問答無用・演技無用の無垢な花・芦川。しかし、
いちばんカッコよく印象を残すのは健気な北原。その突っ張ったいじらしさに惚れ
惚れする。唯一残念なのは、北原三枝、スマートすぎて和服が似合わなかった。
 日活製作再開前、松竹に残った面々がゲストに見える、手堅く楽しいホームコメ
ディ。


 【キャスト】

月丘夢路………“東京マダム”あひるヶ丘夫人連中、三橋の妻・ミエコ
水原眞知子……“大阪夫人”あひるヶ丘夫人連中、大坂の妻・フサエ、洗濯機購入第1号
 北原三枝………“山の手のお嬢さん”専務の娘・モモコ、容姿端麗明朗快活、貞二に岡惚れ
 高橋貞二………“空の男”水原の弟・タムラハチロウ、小型機のパイロット、ブッキラボウ
 芦川いづみ[S.K.D]…“下町のお嫁さん”ヤスコ、月丘の妹、引込み思案だが家出
三橋達也………“伊東さん”月丘の亭主、なんだかんだいって夫婦円満
大坂志郎………“西川さん”水野の亭主、三橋の同僚、机を並べ、共に女房を憂う

◎丹下キヨ子……“あひる夫人”多々良の妻、奥さん連中の元締め
◎多々良純………“恐妻家の課長さん”人事課長「秋元」、丹下の夫
 坂本武…………“頑固なお父さん”月丘と芦川の父、老舗の傘問屋・日本橋「傘忠」主人
 稲川忠完(善一)…番頭トヨさん、坂本が芦川の婿にと考えている
 滝川美津技……専務ホシジマ夫人、北原の母、水野の女学校の先輩
 毛利菊枝………“大阪のおばあちゃん”水野と貞二の母、老舗昆布問屋・船場「浪花屋」隠居

 竹田法一………発注課のゴンダワラさん、妻が陰でコミッションを受取ってクビ
 櫻むつ子………竹田の妻、竹田と大阪に帰郷して兄の居酒屋「あひる」を竹田と営み繁昌
◎永井達郎………アベさん、「日本一紡績」同僚
◎水木涼子………あひるヶ丘婦人連中、永井の妻、江戸ッ子
◎小藤田正一……オカダさん、「日本一紡績」同僚
◎草香田鶴子……あひるヶ丘婦人連中、おそらく小藤田の妻
◎槇芙佐子………あひるヶ丘婦人連中、いや、小藤田の妻はこっちだったか
 高友子…………日本一紡績のBG、おしゃべり
 奈良眞養………日本一紡績専務、北原の父
◎高橋豊子(とよ)…ラストで登場、丹下の後釜に名古屋からやってきた課長夫人

 大杉陽一(莞児・侃二郎)…電器店(ナショナル)の配送係
 青木富夫………富士航空の事務所所員

 鬼笑介…………竹田の歓送会の居酒屋の板前(ノンクレジットで画面奥にちらり)

◎印があひるヶ丘住人。竹田とむつ子夫婦は、冒頭で引越し。ラストに越してくる
豊子(とよ)。住人ではないが、貞二と芦川が居候。
“”内の表記は、オープニングにクレジットされた役名。


  
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【150〜200】即席映画狂 第3部
【200】香港ノクターン(1967)
【199】赤ちゃん特急(1956)
【198】私はモスクワを歩く(1963)
【197】高校生芸者(1968)
【196】星の瞳を持つ男(1962)
【195】一心太助 天下の一大事(1958)
【194】大巨獣ガッパ(1967)
【193】東京マダムと大阪夫人(1953)
【192】ニコヨン物語(1956)
【191】花札渡世(1967)
【190】東京犯罪地図(1956)
【189】陸軍落語兵(1971)
【188】刑事物語 犯行七分前(1961)
【187】刑事物語 ジヤズは狂っちゃいねえ(1961)
【186】刑事物語 殺人者(ころし)を挙(あ)げろ(1960)
【185】素浪人罷通る(1947)
【184】狙われた男(1956)
【183】愛と希望の街(1959)
【182】泉へのみち(1955)
【181】明日の夢があふれてる(1964)
【180】うわきのすすめ 女の裏窓(1960)
【179】三羽烏三代記(1959)
【178】恋とのれん(1961)
【177】霧の旗(1965)
【176】風の視線(1963)
【175】点と線(1958)
【174】警視庁物語 108号車(1959)
【173】有りがたうさん(1936)
【172】喜劇急行列車(1967)
【171】カミカゼ野郎 真昼の決斗(1966)
【170】彼岸花(1958)
【169】日本のいちばん長い日(1967)
【168】風の中の子供(1937)
【167】太陽を抱く女(1964)
【166】七人の刑事 女を探がせ(1963)
【165】月給¥13,000._(1958)
【164】○秘 ハネムーン 暴行列車(1977)
【163】学校(1993)
【162】朝を呼ぶ口笛(1959)
【161】猫と庄造と二人のをんな(1956)
【160】暁の翼(1960)
【159】どろ犬(1964)
【158】幌馬車は行く(1960)
【157】ワニと鸚鵡とおっとせい(1977)
【156】虹をわたって(1972)
【155】当りや大将(1962)
【154】暖春(1965)
【153】軍国酒場(1958)
【152】独立愚連隊(1959)
【151】音楽喜劇 ほろよひ人生(1933)
【101】〜


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