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【05】抱かれた花嫁(1957 松竹大船)監督;番匠義彰
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▼キャスト▼ ▼背景▼

 舞台は浅草。発端は三社祭、つまり5月の半ば。以後、初夏から盛夏の物語。
 松竹初のワイドスクリーン作品、日光・明智平の展望台から中禅寺湖を望んで、
永井達郎が有馬稲子に言う。
「さすがはグランドスコープですねえ。」
 映画観客への観光サービス、もう一ヶ所、ラストに水郷・潮来。
 タイトルは大仰だが、花嫁シリーズ第一弾。有馬稲子と高橋貞二の恋愛に、横恋
慕の高千穂ひづる、片山明彦。有馬の見合い相手で、ぞっこんになってしまう老舗
の若旦那に永井達郎。永井はオナジミの役ドコロだが、今回は嫌味なヤツではない、
かえって可哀そうなくらいだ。
 そして副本線の中年の恋愛話が望月優子と日守新一。どちらかといえば、こちら
がメイン。かつて親に裂かれた仲、老舗の娘と人気オペラ歌手。
 終盤、スペクタクル、火事のシーンまで登場。元がラジオの放送劇ということも
あり、情報量も多いところ、役者それぞれのの持ち味もうまく引き出して、手堅く
まとめた番匠コメディ。

◆キャスト◆  ▲▲ページ冒頭▲▲

望月優子………“ふさ” 鮨忠の女将ササキフサ ケチだが女手ひとつで三子を育てる
有馬稲子………“和子” 望月の娘カズコ、鮨忠の看板娘 サバサバした下町気質
高橋貞二………“福田” 稲子の彼氏、上野動物園の研究員 ちょっと浮世離れ
日守新一………“古島” 望月のかつての恋人、オペラ歌手・フルシマ東洋
高千穂ひづる…“千賀子” トウヨウ映画のニューフェース・チガコ 貞二に横恋慕
片山明彦………“大村” 貞二の友人、遊覧馬車の馭者のアルバイト ひづるに惚れている
田浦正己(正巳)…“次夫” 望月の次男ツギオ、大学生
朝丘雪路………“光江” 田浦の彼女、SKDのレビューガール・ミッちゃん
大木実…………“保” 望月の長男タモツ、有馬の兄、ストリップ美茄子座の作家
永井達郎………“秀人” 稲子の見合い相手、西銀座ワカサヤの若旦那
桂小金治………“吉さん” 鮨忠の職人・きっつぁん
櫻むつ子………“絹江” 望月の妹・キヌちゃん、稲子に見合い話を持ってきた張本人
須賀不二夫……“岡田” 望月の義弟・トミさん、桜の夫、岡田染物

小坂一也とワゴンマスターズ…レストラン「Banjo」の歌手
高屋朗…………レストラン「Banjo」の支配人
水上令子………貞二と片山の下宿の女将
落合義雄………永井の父
吉野憲司[若草]…“三公” 鮨忠の小僧
千村洋子………鮨忠の女中 有馬に代わってレジ打ちも
山本多美………鮨忠の女中ハナ
谷よしの………鮨忠の女中
大杉莞児………美茄子座の座員
小林和夫………チンピラ、顔の傷を小金治に「よくできてますね」と言われる男
島村俊夫………鮨忠の客「じゃあマグロはしばらくダメかな?」
空伸子…………SKDのレビューガール

朝海日出男……美茄子座員、鮨忠には来ない
川村禾門………日光湯元「南間ホテル」のフロント
佐谷ひろ子……すきやき屋に集まったレビューガールの一人
高木信夫………鮨忠で勘定して出てゆく男、美茄子座で望月の前に座る客

●浅草寺
 冒頭、本堂の前でおみくじを引く稲子と望月。ここで永井の親子と遭遇。
●浅草仲見世
 彫り物を入れた男女が乗った神輿が通る。
●浅草中央通り
 参詣帰りの稲子と有馬。バックに「京や」、「三角」(2022年にも実在)。
 「三角」の角を左折して鮨忠に帰る。
●柳小路(冒頭のみロケ)
 鮨忠のある路地。「柳小路」は実在、鮨忠は架空だろうが、スクーターに「雷門柳小路 鮨忠」と書いてある。
 終盤、火災に見舞われる。
●国際劇場
 場内舞台、ラインダンスのシーン。楽屋の朝丘を田浦が訪ねる。
●すき焼屋
 二階の入れ込みの座敷のセット。
●レストランバンジョー
 店内のセット。ステージでは、小坂一也とワゴンマスターズの生演奏。
●水上バス
 稲子と貞二。厩橋から駒形橋へ向けて。
●隅田川端、墨堤通り
 望月と日守の逢瀬。言問橋方面から東武鉄橋に向かって歩く。川の向こう、松屋屋上にはスカイクルーザー。
●清州橋、両国橋、国鉄隅田川鉄橋、厩橋、駒形橋
 水上バス視点。吾妻橋は映らない。

  
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